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黄色の長ぐつ
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作詞 ゆずうめた。 |
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コンクリート見下げて 傘に隠れ歩む
蛙の鳴き声が 雨に溶けてゆく
水溜まり見下げて ぷかぷか浮かんだ
かわいい長ぐつ 手に取って思い出した
母に買ってもらった 懐かしい長ぐつ
履いて走ったな 梅雨の町中を
走り出したんだ少年は 長ぐつ片手に
安物の傘 投げ捨てて
信号の先をゆく 片足裸足の子を
抱く母の背をめがけて
信号機見上げて 立ち尽くした少年に
気付いた裸足の子供が 少し笑っていた
Ah 零れそうな Ah 涙堪え
Ah 空を見上げて 深呼吸しては
走り出したんだ少年は 長ぐつ片手に
青に変わった信号機 見るまもなくただ夢中に
角曲がりかけた親子を 全力で呼ぶけれど
こんな声じゃ蛙のように 溶けて消えるだけ
Ah こぼれそうな Ah 涙堪え
Ah空見上げて深呼吸しては
走り出したんだ少年は 長ぐつ片手に
安物の呼吸投げ捨てて
角の先を急ぐ 裸足の子を抱いた
母親の背に向けて
叫んだ 大事な思い出 なくしてほしくはなくて
片足の長ぐつが光る その小さな子供は
立ち止まってくれた 母の腕から降りては
けんけんで駆け寄って 強く笑ったんだ
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