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凪の足跡
作詞 柚氷飴
いつか忘れてしまうのさ
息をするのと同じくらい自然に
目の前を歩くその背中を
追いかけて真似したその歩幅を
きっと なんの違和感も抱かずに

一筋流れた飛行機雲
指先で願いを閉じ込めた
どこでもないどこかへと
焦がれていたあの日

ザラついた波の音に紛れた
夕空 五時の別れのメロディ
揺れる置いてけぼりの影法師
気づかれないように 触れてみた


さっき見ていたはずの夢
高鳴る胸の音だけが鮮明で
伝って流れたその涙も
言いかけて失くしたその言葉も
ずっと 大事な意味があったはずで

未完成のままの砂の城
虚しくて膝に顔をうずめた
いつでもないこの時を
もがいていた証

錆びついたブランコを飛び降りた
背中の 無邪気さを剥ぐように
凪いだ潮風の匂いを纏う
寂しさだけが今 ここにある



うまくやり過ごしたさよならの数だけ
ぼくらは少しずつ不器用になっていく

いつか忘れてしまうのさ
隣で口ずさんでたあの歌を
愛しくて笑ったこの気持ちを
ずっと 大事な意味があった全てを


ザラついた波の音に紛れた
夕空 五時の別れのメロディ
揺れる置いてけぼりの影法師
いつか離れる手を繋ぎとめたくて
気づかれないように 触れてみた

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 凪の足跡
公開日 2019/02/27
ジャンル ポップス
カテゴリ その他
コメント あの会話をしたのはどの季節だったのか、初めて会ったときどんな髪型だったか、とか。
あの時声をかけられなかったのはなんでなのか、とか。
忙しない毎日の中で、思い出せないことが増えている気がします。
確かなのは、愛おしいなあという名残惜しさに似た気持ちだけです。
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