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キウイ
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作詞 柚氷飴 |
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日々は味気なくて 街は色も褪せて
空腹感だけ持て余した 僕は俯いてた
寒ささえ忘れた この指先に触れたのは
とても とても綺麗に 泣いて 笑う 君
爽やかな香りを纏った風が
丸めた背を押したら ふわり色付く世界
君が掬った 緑のひと匙
まるで幸せを閉じ込めた宝石のよう
君が教えてくれたちいさな果実は
甘くって 酸っぱくて 渇いた僕の心に染み込んだ
空は雲ばかりで 雨が降りそうな日
ねぇ今日は何をしようかと 君は楽しそうだ
目に映る全てが 煌めいてた遠い記憶
あまく あまく匂った 予感 雨の粒
懐かしい愛しさを纏った音が
いつか頬を汚した 涙の痕を撫ぜた
君がすくった 冷たい僕の手
あの日 幸せの温もりを知ったんだよ
求めてばかりだった つたない愛情
甘くって 酸っぱくて 喉の奥 とけていく
向き合って ひと口 含んで
ああ、好きだなって笑った
向き合って ひと言 噤んで
ただ 好きだよ さえ 言えずにいた
僕が掬った 緑のひと匙
まるで幸せを閉じ込めた宝石のよう
君が僕にくれた優しい思い出
甘くって 酸っぱくて 奥歯の奥がキュッと痛むんだ
君が教えてくれたちいさな果実は
甘くって 酸っぱくて 心の奥 いつまでも鮮やかに
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