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春
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作詞 するが |
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小さく深呼吸をする
誰にも気づかれないように
指先で前髪をととのえて
そっと 1歩踏み出した
履きなれない 真新しい靴
地面を踏む感覚が妙に新鮮で
僕だけ 不自然じゃないかって
こっそり 周りを見渡した
みんなの世界に映る僕の姿は
どんなふうに見えるだろう
あの子の瞳に映る僕の姿を
覗けたらいいのにな
風に花びらが舞う
刹那に目が合った気がした
大きくため息を零す
誰も近づかないように
ポケットに怯える手を隠して
ちょっと足早に歩いた
摩り減ってく 心と靴底
時の流れの速さに 追いつけてなくて
私だけ 置き去り 子供のまま
いまだに踵を潰している
みんなの世界に映る私の姿は
どんなふうに見えるだろう
鏡の中で笑う偽りの私
現実じゃ笑えない
染まる桃色の道
刹那に目が合った気がした
周りの目を窺うのも
鏡と睨み合うのも
もう終わりにしよう
追い風に乗って
眩しい未来へ
あなたの瞳に映る世界の景色は
どんな色をしてるだろう
咲き乱れ風に舞うその花の色に
僕たちは包まれて
ずっと夢見てたこの道を…
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