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道標
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作詞 PYK |
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消えてゆく街の灯をひとつふたつと数えながら
ドアの前で立ち止まる足音に胸ときめかせる
外は寒いねと部屋の扉を開けると
あなたの眼鏡が雲って前が見えなくなるから
いつもふざけて手探りで私を探す
そんな毎日の繰り返しが
明日もまた来るだろうと信じていたいつも
人の心はどうして変温動物になるの
ゆらゆらと舞い上がり消えてゆく湯気みたい
冷えたカップは2度と温まらないのよ
嘘でもいいから両手で暖めてほしいから
わざと寒そうに膝を抱える
どうして吐息が青白いの
やさしい嘘なら最後まで信じさせてほしい
香る、言葉で、静かな朝風の眼差しで
心とうらはらな太陽が真上から見下ろしている
目の前のあなたがぼんやり見えるのは
あなたが淹れてくれたコーヒーの湯気のせい
信じようとしない私の心
それとも私の涙のせいなの
やさしい嘘なら最後まで信じさせてほしい
別れる為の約束をした訳でもない
壊れる事の準備もいらない
二人を繋ぐ心の温度計は恒温動物ならいい
湯気の向こうの道標は
太陽の下に照らされていればいいから。
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