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終末の貴女
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作詞 藤堂 ゆきお |
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気がつけば失っていたのは 貴女じゃなく私自身でした
白く濁る言葉が 徐々に色を奪ってゆく
なにげなく話す会話が いつもと違うと
気づいた私は おどけて 貴女の視界にうつろうと
そうして すべてを見ずに
最期まで遠いままの貴女
幸福でしたか?
そんな風に笑わないで 私のせいだと知って怒ってるのに
ねえ 今貴女はその世界で
またあの時のように とんぼと戯れているのかな
何も心配しなくていいよ
握った手のひらが少し冷たい
箱に詰められた貴女の横顔
どうして そんなに綺麗なのでしょう
私は何もしてあげられなかった
何も……
私を愛してくれた貴女 私のすべてを捧げたかった
ねえ 今貴女はその世界で
またあの時のように オレンジ色の夕焼けを見ているの?
貴女が生きたはずの未来を私は歩んでゆく
貴女の言葉を真似してね
貴女が愛した世界を愛したい
そうしてまた 貴女とどこかへ行きたい
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