|
|
|
ヒトリ暮らし
|
作詞 NYHY |
|
その日も僕はヒトリ暮らしで
アパートの壁に吸い込まれそうで
そんな空虚な僕の片隅で
光がヒトリ泣き叫んでいた
自分なんて空気と一緒に
空間を飛び回り消えればいいのに
毎晩僕はヒトリきり
話し相手は僕ヒトリ
耳の内側飛び交う言葉は
棘のように突き刺さる
ああうるさい うるさいなぁ
もういいよ 終わろう
ここで停止して 戦死した兵士
みたいな格好いい姿で
倒れ込んで そこで終われ
そうしよう もう死のう
ここで停止して 腐敗した骨子
みたいなカッコ悪い姿で
砕け散って そこで終わり
あの日の僕はフタリ暮らしで
アパートの隅で寄り添いあって
あんなに明るかった僕とあなたの
光が二つ響き合っていた
世界なんて空気みたいなもんで
空間を駆け抜けて消えてもいいから
毎晩僕ら二人きり
ふざけ合っていたりしたい
僕の内側まだ居たあなたは
影のように重なってた
「ああ恋しい 恋しいなぁ」
もういいよ 終わろう
「ここで停止して」行使した犬歯
あなたは格好いい歯形で
噛み砕かれ そこで果てて
格子戸 雨模様
ここで静止して 突き刺した犬歯
みたいな気色悪い姿で
汚れきって そこで消えて
その日も僕はヒトリ暮らし
あの日の雨に打たれ 崩れ落ちて
何も感じなくなった心に
一つ突き立ってたあなたの残滓
かき消すように 僕の首筋
突き立てる犬歯
|
|
|