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静電気
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作詞 茄子 |
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途切れた糸を紡ぎたくて 解れた線を集めたよ
絡まりきった現状を ひとつひとつ結び直したくて
はさみをこの手が 握りしててしまう
何度も何度ももう一回と 修繕ループ
留まったまま 幻影を見続けているの
手が届かない 届く方法はもう分かっているけどさ
引き留めるんだ 絡まった糸たちが
このままでいてよって ここからいなくならないでよって 居心地のよさは気持ち悪くなってる こだまする感情の渦でこの瞳は何を見たの
ありきたりな今がずっと続くと信じていた
ありきたりな日常は当たり前だと感じていた
保証のない証拠も根拠のない安泰も私たちなら大丈夫だよね 心のなかでずっと反復してたんだ
新しい糸を買い足したいとか 解れることのないワイヤーにでもしたんですか
捨てきれずにいた糸屑丸めて すべてをひとつにしたよ
堅くなっていく思い出も ごみ箱へと投げ込んだ
後ろを向いたまま 返事をしないで振り向いて
ねぇ呼び掛けてみても この声はもう届かない
離してくれないんだ 酷く強固な糸たちが
このままでいいよって ここはひとりじゃないんだよって 依存愛に執着して逃げ回ってたの 締め付けられた体のあとは消えることはないから
ありきたりな今がずっと続くと信じていた
ありきたりな日常は当たり前だと感じていた
保証のない証拠も根拠のない安泰も私たちなら大丈夫だよね 心のなかでずっと反復してたんだ
もう棘のように身体中に刺さって痛いよ
こんなんはさみで切ったって切れない弱いな
悲鳴をあげてるのは自分の声か幻を見たまま決めつけた
絡まってしまっていたのは私なんだ
切り落としてしまいましょう
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