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友達(ゆうだち)
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作詞 BLACK BOX |
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彼の左肩には彼女の名前の刺青がある
だけどそれを彫(い)れた次の日に彼は振られた
他に好きな人ができたからって
「また同じ名前の子と付き合うからいいよ」って
酒の席でみんなを笑わせていた
僕は彼の明るさが好きだった
ユーモアがあってとても前向きなところとか
そんな彼が誰にも告げずに首を括った日
僕は恐ろしく怖くなった
世界にはまだ僕達に見せてない表情(かお)があるんだ
閑かな鈴の音対照的な満面の笑み
怖いよ何であんな明るかった君が
夕立 伸びる影が僕をまた呑み込もうとしてる
そうやってまた一人また一人この世界から消えてくんだ
その黒の向こう側 今か今かと僕を待ってる
行かないよ絶対に僕は行かないからね
何があっても
本当に?
君は人を驚かせるのが好きだったから
きっと嘘だよ僕はそう言い聞かせたいんだ
僕が喘息持ちだって言ったら
「早死にしたくないからやめたんだよ」って
君は煙草を吸わなくなった
優しくて誰よりも明るくて
悪い冗談でしたとか言って君が帰ってきたら
またみんなで集まって昔話でもしよう
いつもみたいに楽しませてよ
笑い声が拡がっていって輪の中心にいてさ
そんな君もその笑顔の奥に隠して
人知れず何かを背負っていたんだね
夕凪 沈む町が一人残らず連れ去っていって
見渡せば僕ひとりもう僕ひとり何も無い世界を見下ろしてる
また風が吹いたら誰か戻ってくるのかな
蜉蝣が嗤いながら僕のことを誘ってる
黒い目をして
どうする?
踏めば消える?呑み込まれる?君は今どこにいるの?
また風が吹いたら誰か還ってくる?
怖いよ怖いよ助けてよ
夕立 伸びる影が僕をまた呑み込もうとしてる
そうやってまた一人また一人この世界から消えてくんだ
その黒の向こう側 今か今かと僕を待ってる
行かないよ絶対に僕は行かないからね
何があっても
本当に?
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