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花瓶が割れた
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作詞 NAO |
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ある日花瓶が割れた
音のした方へ僕は向かう
着いた頃にはもう人だかりが出来ていて担任の先生は早々と犯人探しを始めてた
「割ったのはお前か?」
「違うのか…じゃあお前か?」
そんな聞き方で「自分がやりました」と手をあげる方が可笑しいだろ
バカだな
第一花瓶が割れたのは昨日の話だどうして知ってるのかそれは僕が現場の教室で寝ていたから
僕が目を覚ますと授業はもう終わっていた代わりに不適な笑みを浮かべながら花瓶を持つ君がいた
直後彼女はその花瓶を床に叩きつけた僕は吃驚したそして笑った気づかれないように笑った
彼女が割った花瓶を作ったのは彼女が忌み嫌うあの娘が作った花瓶だそれを先生がいたく気に入り教室に置くようになった
そうか。そういうことか。
花瓶が割れたパリンと割れた僕らの友情も見事に割れた
戻れないかな。戻れないかな。2人でバカみたいな話してバカみたいに笑ってたあの頃に
戻れないよな。戻れないよな。
だって俺自身が君とこうやって普通に会話していても不適な笑みを浮かべて花瓶を割る君を思い出してしまうのだから
「あのときのこと思い出してたんでしょ?」君は言う
「エスパーかよ…」僕が言う
「それより何であの時俺が起きてたこと知ってんの?」僕が言う
「えっ?何のこと?」君は花瓶を割ったあの時と同じような不適な笑みを浮かべて言う
花瓶が割れたパリンと割れた僕らの友情も見事に割れた
花瓶が割れたパリンと割れた僕の初恋も割れた見事に割れた
僕の胸を指差し「君の考えてることならわかるかも」と今度は普通の笑みを浮かべて言った
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