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秘めたる蒼蝶
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作詞 一期一振 |
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目が覚めたのは午前二時。
また君のことを考え出した 初めて交わり合った27日 気が付いたら君の顔が見えなくなっていた。
真っ暗になるまで愛し合っていたその日の月は驚くほど蒼く まるで君の綺麗な瞳みたいに。
少しの隙間から射し込む月の光が君を照らす。桃色に染まった頬を隠す素振りをしながら静かに微笑んだ蒼蝶。
君は凛々しく時に狂おしく人々の目前で可憐に舞った。
僕には解る。実は君が僕だけを見ていたことを。
その綺麗な瞳に映っていたのは僕だけだと。もっと深くに刻み込んでくれよその瞳の奥に隠れている”何か”を。恥じらはずにに出ておいで。解ったらほら 姿を露わにして 獣の様に。
ああ、やっぱり君は凛々しく美しい。
まるで地獄道の途中に咲き乱れる毒華の様。
さあ乱れ堕ちたならほら 君と僕とで詠歌を詠おう 千年続く毒華の詠を。
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