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冬日和
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作詞 中樽三岐 |
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コンクリ―トの上を這いずる毎日
歩き疲れて でも止まれなくて
気まぐれに笑ってみるけれど
ゆるゆる 形は崩れていく
霜柱を踏む 子供の笑い声
澄んだ空気の色合いなど忘れていた
過去の塀は高くなっている
ベニア板みたいに薄い言葉で
取り繕って過ごすあいつを
羨んでいた自分もいつの間にか
同じように凍えていたんだ
寒さが痛みをかき消す前に
積もった不安な気持ちを
重ねて吹き飛ばす 淡い結晶とともに
心を突き刺すものは砕いて
張り付いた意義を振り払って
生きていけたら
願いは埋没して
果てまでの道へ声は響かない
今日もかじかんだ指を隠しながら
生きるふりをして眠れ
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