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タンク
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作詞 清良個 |
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2xxx年Aという国では
「叫び部屋」という部屋を
一家に一部屋作れという国策が
取られた。
言葉にならぬ叫びを吐き出すのだ。
そしてある程度溜まったら
「叫び声回収業者」が回収し
タンクに貯めておく。
やがてA国中の叫びがタンクへと
集まり、人々は平穏を手に入れた。
しかしここで問題が発生した。
「タンク」という核にも匹敵する
恐ろしい兵器が生まれてしまったのだ。
その噂は隣国のB国にも伝わり
A国のタンクよりも大きなタンクを
作った。
そしてついに審判の日が来てしまった。
誰しもがA国よりもB国のタンクが勝利する
と思っていた。
しかし勝ったのはA国であった。
なんのことはない
もともとA国の叫びのが少なくて平和なのだ。
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