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芝生に降る
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作詞 僕 |
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解き明かすことをやめた謎
それは映画の少女的な つまり春の粒子
幼い宇宙に雨が降る 風は古い夢の中
流線と炭酸を
繋げる感情の畔
爽やかな世紀末で消える 芝生に降りしきる夜
君に影があるまでは
僕は線を引き続ける
流星は雨の芝生を通る
それを見て宇宙の子が笑った
誰かが二階から羽ばたく
だけど忘れてしまってくれ
今日が風になる前に
遷るあの娘の声は不思議
それも絵画の少女的な つまり愛の色味
短い とても短い 夜が芝生に降る
君にも
つまり 君に影があるまでは
僕は意味を問い続ける
涙は夜の芝生を流れる
それを見て宇宙の子がつぶやく
変化しながらもループする
魔法の観覧車で月まで行ける
そっと目にひそめたままの憂鬱
煙草で吐きだす言葉が
星になれる瞬間
生まれたての様に完璧
「正しさ」を理解したつもりの
君と僕は不確かさばかりが深く そして弱く
宇宙の下をめぐる街は
昨日までより半音高く
消えない君がいるあの芝生に 朝を降らす
そして
誰かがいる二階に届くあの光
銀河系で待ってる あの娘を
幸せな宇宙の子が笑って見送る
映画のあと 旅に出るのならば
芝生に降るそれは嘘になる
今もういちど確かめた言葉が壊れてゆく
誰かが二階から羽ばたく
それでも忘れないでくれ
今日、僕がここに居たことを
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