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夕方6時エモーション
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作詞 僕 |
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野球帽の少年は寂しそうに 染まり上がった街を眺めた
どこかへ吸い込まれていったボールは バッドの金属音が止む頃に消えた
自転車で駆け下りていった坂道は 赤めいた風を横目で流してた
砂まみれになったユニフォームの彼らは まだしばらく自主練習をしてた
街が切なさになる頃
踏切で止まる足音
少女が不安に思うこと
僕が痛がっていたフリも
瞬きの間で変わったから
素敵な一瞬のきらきらも
夏の夕方6時に僕が早歩きをしたのは 君に言わなきゃいけない言葉を思い出したから
何かに急かされた僕が書きはじめた手紙は 窓からの夕日で紅くなってしまった
思わず嘘を吐き出したことも
青空に悲しさを覚えたことも
僕が少女だったことも
全部君は気づいていた夏も
瞬きの間で変わってしまったから
奇跡的なきらめきだった瞬間も
夏の夕方6時に僕が君にそう言ったのは そう言ったのは
悩みをそれなりに抱えながらも
走った純粋な汗がきらきら
夏の夕方6時の針が偽物であったとしても動いたのは 僕が本物だから
痛みを知る
若い それだけで
夏になる
少女だった僕でも
夏になれた気がした
夏になれた気がしたよ
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