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息をしてる
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作詞 @tsu |
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この真っ白なページに何かを記すという事
それは言葉を知らない人から見れば
単なる汚れでしかない事
僕は今までどれだけ歩き方も分からない人に
歩き出せなんて辛辣な言葉を
無理矢理持たせてきたんだろう
大人になれば
正しさの向こう側にあるのも正しさと気付く
そこに息づく意味や事情にも出逢う
かつてないほど涙が心に押し寄せる
ここにいるだけで
僕も陽の当たる道を来たんだと思う
良かった
僕の次の行き先が笑顔とか幸せとは程遠い
こんなにも人間らしい、本当に自分らしい
一輪の花がこんなにも力強く咲いてる
群青の場所で
信じても何かに奪われる
愛しても死は必ず訪れる
どうかその涙の音を足跡にして今は生きて
ガラクタと親に捨てられたおもちゃなら
僕にもある、僕だって決して
愛を感じる環境や土地から来た訳じゃない
未だに僕の後ろ髪を掴むのは
泣く事しかできない過去の小っちゃい
僕の熱い掌だったりもする
突き飛ばされた、その胸には痛いくらい
やり場のない、方法の分からない
愛が刻まれ流れてる
生きてるのが奇跡なら死ぬのもまた奇跡
少なくとも僕は綺麗事や常識だけじゃ
生きれなかった時代があった
だから手の皮が剥け血が滲むような
その荷物を下さい、生きるのは辛い事
でも今日こうしてここで出逢えた
だからそんな荷物を持っていて欲しくない
そんな荷物を持たなくていい未来、一緒に探したい
ここにもまた人が暮らすのでしょう
どれだけ過去に沢山の血や涙を吸い込んだ
この土地の上にも
生きてる間はできるだけ優しく
死ぬ時に全てを許せるように
それが僕のたった一つの幸せへの願い
手を繋いでみて
言葉より、表情より、確かに伝わり放たれる
温かさがきっと心を掬い上げる
不幸でまずいものと捨てた、その感覚を
きっと幸せの味がすると羨ましそうに
求める人がいる
沢山の枝が様々な想いを抱きながら
それぞれの人生を感じながら
自在に光へ伸びてるのに
そのたった一つしか信じないなんて
知りたくないなんて勿体無い
空っぽでも生きていく
その日々はどうであれ
また何かが巡り変わる可能性をしっかり秘めてる
どんな痛みに晒されても
どんな酷い仕打ちを受けても
そこにしか生きる場所がないから寄り添う
考えは千差万別だけど
それが悪なのはよく分かる
でもその悪は人ではなくその囲いかもしれない
色々な方法を教える度に
色々な想いを教える度に
未熟な命は善悪よりも本能的になってしまう
その命が自分を傷付けないよう
誰かを傷付けないよう
最低限人としての価値を忘れないよう声を荒げる
そしていつかどうにもできない壁に出逢った時
やたらに壊したり、無意味に進む事だけが
正しさと勘違いしないよう
その頭を撫でる、その手を包む
その涙を拭いて愛を述べる
とうにこの心はもう誰かのもの
きっとその一部がその心にも宿っているでしょう
どんなに荒れ果てた生き方や
言葉にもならない心情の中にも
誰かを幸せにできる愛が隠されてる
そんな小さくてか弱い不安定な信頼を
裏切るような自分にはなりたくない
そしてこんな雨風に晒され
人波にもまれる世界の中であっても忘れないでいられる
そんな信頼に値する心であって欲しいと思う
生きてさえいるのなら日は昇る
でもそれは当たり前じゃない
だからもし照らされるなら厳しく受け止めて
僕がここで息をしてるって事
それはただ単に自分で息をしてるという事ではく
息をさせて頂いてるという事
その命は、この呼吸は
気付かない、見えない、触れられもしない
でも今日も地球はこの場所さえ乗せて軌道を回ってく
これは愛って書いてあるんだよって
愛っていうのはこういう事だよって
息をして
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