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幽霊
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作詞 @tsu |
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貴方では見えなくて僕だから見えるものがある
そして僕では感じられなくて
貴方だからこそ感じられるものがある
好きとか嫌いとかじゃなくて
ずっと一緒にいたからこそ
はっきりと、くっきりと分かる匂いや存在が確かにある
残されたもの、受け継がれたものは
決して良いものだけじゃない
でもその聞き覚えのある声は未だ呼び掛ける
子供が親を探してるように
親が子に知らせているように
親子が一緒におうちへと帰っていくように
一緒に暮らして初めて
お互いの人間性が分かってくる
そこに住んでみて初めてその場所の現状を知る
勘違いを起こしやすい体質だから
できるだけいつも自然体でいられるように
もう見える貴方を感じる事はなくても
これからは見えないからこそ
心が感じ取れるままに貴方と過ごす
よく聞こえないから耳を澄ませるようにして
よく分からないからできるだけ多くを
調べて掘り下げてくように
夢が潰えても人生は続いていく
そこで全てを諦めてしまわないように
僕ならばきっと歌を作るだろう
幸せの足音が聞こえてくる
それはいつも僕にとっては
膨大な不安と微かな未来図にしか聞こえない
また大きな風が来るぞって帆を上げる
そのスピードはいくつになっても忙しなく
大切なものはいつも後から付いてくる
希望はあるんだけど
将来にはなかなか繋がらないなって
やきもきしながら僕は今日も鐘を鳴らしてく
今がどん底でずれてるように思えても
いつかぴったりだったと愛せるように
運命に両腕を広げて
言葉になっていなくても分かり合える想いがある
苦しい日々も辛い時代も手を繋いできた
記憶だけが共有できる
あくまでももう戻れないから
進んで行くだけのチンケな気持ちでも
ここにいるよりは貴方にまた出逢えそうだから
涙は気持ちを落ち着かせてはくれるけど
生きてる、生きてく人生の罪や罰を
清算はしてくれないから
僕は思うんだ
このまま何一つ変わらないでいる事は
あまりにも無責任で、あまりに悲し過ぎるって
もし何か一つ、誰か一人に
僕が残せるものがあるとするならば
形としてあげれるものがあるならば
ごちゃごちゃした心の内の闇よりも
その闇もひっくるめた愛の飴であって欲しい
貴方に僕を覚えてて欲しい
投げかけられた問いかけにいつかちゃんと
答えられる人生にしてみたい
貴方は優しいから
それに包まれていた時は
その優しさがうるさくて疎ましく思う事も平気だった
僕はどんなに生きてみたって
転べるものもない場所で転がって
貴方の優しさを探し甘えていたいだけ
僕もいつか忘れちゃうのかな
僕がいなくなったら終わっちゃうのかな
だから貴方に貰ったもの、僕は誰かへあげる
愛は全ての感情、日々を
燃料にしながら燃えていく、きっといつか
自分自身も飲み込んでしまう日が来るだろう
今目の前にある時計とは別に
僕の心、貴方の心だけに刻まれる時流には
限りが待っているのは知ってる
これはきっとただの理想論だけど
変わり続けていく事によって、いつかまた
あの日と変わらない僕に戻れるなら
貴方に出逢えるのなら
どこまでいっても見えないものを信じる気持ち
聞こえないものを聞く勇気を忘れないでって
静かに気配が消えた気がした
そっと風が運んでいった気がした
終わりはまた新しい始まり
この歌が終わっても僕は生きてる限り
一つまた一つ歌を奏でていくのだろう
貴方の幸せそうな顔を忘れない
その表情や皺を忘れなければ
僕はこれから何度だって生まれ変れる
夢はここで完結はしない、そうさ
僕が一歩一歩進んでいくのなら
この心はまた新しい色を僕に教えてくれる
ただありがとうって伝えたいだけなのに
いつも長くなってごめんね
そんな僕もきっと筒抜けだから
貴方は何も言わず聞いてくれてることでしょう
そう思えるから、僕はまた飛び上がっていける
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