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anymore
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作詞 sayu* |
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振り返らなかった、
君があの7階のベランダから手を振ってくれるなら
そもそもわたしはこんな風に一人で逃げ帰ったりしてない
そばにいたかった、
君とふたり広い部屋にいつか住み替えたりして
疑いもせずにただずっとささやかに願っていたかった
次の休みに二人で出かける約束だってそのままに
時が二人を寄り添わせたように
時が二人を引き離してしまった
何度も春が散って夏がはぐれて
果てしない巡りはとどまることを知らず
もう君のことちゃんと思い出せないくらいに
ああ こんなに時が経ってしまって
何度も秋が枯れて冬は溶けて
君がいなくたってわたしは生きていられて
ねえ悲しいけどそんなことを思い知らされた
ああ どうして今も泣けてしまうの
振り返りたかった、
君を睨んでずっと許さないからって言ったりして
でもそれじゃただずっとわたしだけが虚しくなるだけ
君が抜け落ちた日々は味気無くて
それでもどうにかして彩りを探すの
そうやって どうにかして息を吸って吐いて
君がまき散らした愛を拾い集めて
今だってまだわたしを彩っているの
そうやって いつまでだって君は息づいて
何度も春が散って夏がはぐれて
寝ても覚めてもあの日の残像が消えずに
それでも色んなことを思い出せなくなって
ああ こんなに時が経ってしまって
何度も秋が枯れて冬は溶けて
君がいなくたってわたしは生きていられて
ねえ悲しいけどそうやってこの先も生きていくの
ああ どうして今も泣けてしまうの
君がくれたもの、君がくれた言葉
君がくれた思いも愛情も
どうやったって消えたりしないのに
君の声も顔も感触も、君の体温も
いつの間にかわたしの中から褪せて消えてしまうの
消えてほしいと願ったことなど一度もないのに
一度たりともないのに
幾度も朝は輝いて夜は滲んで
君がいなくたってわたしは生きていられて
ねえ悲しいけどそうやって少しずつ離れてしまうの
ああ どうして今も泣けてしまうの
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