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ドライブデート
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| 作詞 となみよくと |
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夏の夜空の下、険しさを増す山道
後部座席で眠る君
久々のドライブデート
駅の中の喫茶店
あの頃の僕らは客と店員
ブラックコーヒーを差し出す君
そこにあった一瞬の触れ合い
やおら君に話しかけた
すると微笑んだ君の顔
浮かれて店を跡にした午後三時
まるで馬鹿みたいな僕
君を知って数ヶ月
ドライブに誘ったあの日
初めて知った君の名前
山頂からの綺麗な夜景
宝石箱を、なんてのは無粋か
そんな僕に君が一言
「宝石箱をひっくり返したよう」
一世一代の告白
僕は君に伝えた
君は僕に頷いた
僕らの気持ちは同じだった
やがて一緒に暮らし始めた
安アパートの一室
二人で選んだ家具や食器
交差した二本の歯ブラシ
同じシャンプーの匂い
幸せだったあの頃
気付けばすれ違いの毎日
僕が帰る頃、もう寝てる君
最早君といえば寝顔の印象
人目も憚らず喧嘩した
アーケード街のど真ん中
出ていくと言い出した君
食い違ってしまった僕ら
そして今日のドライブデート
山頂付近で車を停めた
君が暑そうだったから
全部服を脱がした
君を背負った僕を木々が囲む
そこに穴を掘って君を埋めた
君と最後のドライブデート
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