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これまで
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| 作詞 となみよくと |
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後戻り出来ないってだけで
昨日の価値は高騰
明日に怯えては今日が駆け抜けて
固定観念の数々で混濁した頭の中
ちらほらと点在する白日の思い出
八景水谷の水辺、サッカーボール
小説家の夢、才能とは無縁
放課後にとしやと買い食いした、
池田屋のアイスバー
午後六時半、校庭の桜とあの娘
訳もなく始まった登校拒否
二度の高校中退
ばっくれた大学入試
シーツに包まれた動かない祖父
葬儀が始まった同時刻
一人、家でスマホ弄ってた僕
心療内科、青年期デイケアの面々
先輩も後輩も皆好きになれない
EDになるくらいなら薬は毒だ
ゴミ箱行きの抗うつ剤
彼女の手前、渋々始めたバイト
パートのおばちゃんが言った
「あんた笑うとかわいいのに」
数年振りに書いた小説
主人公が好きな女の子のために
死体を山に埋めるお話
拙いピカレスクに目を通す
僕は太宰にはなれなかった
自殺願望が消えた途端
皆死ねばいいと思うようになった
誰もが自分以下の有象無象
誰もが自分以上の真人間
ニヒルが好きという訳じゃない
人の幸福が許せないのだ
神様、僕はどこで間違えました？
昨日までを逆行する二十五時
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