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飲み残しとサイダー。
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作詞 5CAP |
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嗅いだことのない香りがした。
すぐに あなたを思い出して
曖昧な香水の薫りが今日も
私の胸をくすぐる。
灰色の青空から雨のかほりが
淡い甘ったるいソーダみたいに
囁いたあなたに
へつらった 嘘を捧げた。
幼気な笑顔で声色で
いくつかの愛錠を求めて。
嗅いだことのない香りがした
すぐに 窓の外を覗きこんだ
爽やかな炭酸の薫りで
脳内がハジケ飛んで。
ピンクのサンダル
飛び跳ねた水たまり
生温いりんごジュースみたいに
重なったあなたに
わけもわからず
いくつかの愛情を求めて
嗅いだことのない香りがした
貰えるはずだったモノを
繰り返し好意してかき集めていた。
飲み残しの
生温いサイダーだけを忘れて。
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