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ロス&メモリーズ。
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作詞 5CAP |
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十年経っても、
父は消えない
偏見ばっかが募っていく
部屋の隅で独り嘆いていた
永眠発作
昨日の余命...
嫌った僕等を
蔑んでいた
秋の終わりが
目を染めていた。
「触らないでよ」
「どっかに行ってくれ」
父の手をはらった
。
「家族だろ?」なんて言って
父は僕の肩を叩いた。
「うざいな」
僕は手を振り払いながら歩いた。
「あの日のココロは?」
同情なんかじゃ
前を向けない
後悔虚しく
腐ってゆく
巻き戻せて
しまえばいいのになぁ…
数年経っても
父が見えない
身勝手な論が
芽生えている。
同然、今日も
父は居ないのにさ。
(笑うな…)
消えろ 消えろって、手足を毟っては只、貼って…
何もできないまま、
脳髄と精神を蝕んだ。
秋が父を殺すなら
(僕を)連れ去る前になんて、
秋めいた日々が
父を照らして
脳裏に描いてく。
10月を願った少女
あの頃、求めたんだ
透き通った父の笑顔にしがみついて
10月にいっそ、
連れてってくれよなんて
俯いて椅子を静かにひいた
「心配なの…」と嘘つきな顔。
親戚なんかに分かんないさ。
悲しそうなフリをしないでくれ
当然、今日も
無表情でいよう
あの頃と同じく保っていよう
父の最期を忘れないように。
叶わない?
と諦めるなら いっそ
消えた未来を追って
涙は見せないまま
同然のように
閉じこもった。
それじゃ、
「明日も見えないままよ?」
それはそれでいいさ。
あの頃の日々に今日を重ねて、
独りで描くから
19歳 祈った少女は
あの頃に戻ってたんだ
色めいた日々を静かに眺めていて
18歳にどうかいっそ「連れ戻してくれよ。」なんて
呟いては、
父との日々に触れた
戻れない
あの日に居たくて
誰も止めないで…ahーーー。
涙は見せぬと
ココロに決めた
理由もなんでか分かっていた。
秋の景色が目に残っていた…
19歳で逢った少年
あの日、父と一緒だったんだ。
苦めいた父の最期にしがみついて…
「いつもの嘘だよね…?」
「さよぅなら…じゃないよね?」
何か喋って、
行かないで…
少年と僕はいつまでも見つめていたんだ。
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