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枯れススキのお爺さん
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| 作詞 クリーン傀儡 |
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痛くない 幸せだ 苦しくない 幸せだ
あぁ のどかな平穏
毎日通る散歩道
そよ風過ぎて 揺さぶれるススキ
あぁ 例えるなら いっぱいの花びらが
白いおひげのお爺さんになって
ただ一人 全てを悟ったかのように
ゆらゆら揺れて微笑んでいるようだね
鈴虫は言うよ
「笑ったちゃうね 詩人ぶってんじゃないよ」
枯れススキのお爺さん
ゆっくりでいいよ
ゴールテープまでもう少し もう少し
あぁ でもお爺さんは種を残した
僕はそれを許せなかった
でも生命ってのはDNAに「種の保存」って
のがインプットされてるらしい
僕の時代の前に
人類が絶滅してたらって思うけれど
「人を殺したい」
無意識の本能がどうかみんな
ラッキーセブンageまでには消えるように
あぁ また僕の悪い癖だ
死を正当化して 人に死を押し付ける悪い癖だ
人はどうせ罪人なんだ
悪いことしたら悪いことが返ってくるだけ
だったら僕は刑期を終えた
更生した0の人間さ
一日一善 一日一笑
まずはそれから始めてみよう
昔 嫌いだった恩師に
「枯れススキかお前は！」って
ツッコまれたけど
枯れススキってのは
みんなが思ってる程 悪くもない
だって 夕闇に靡くお爺さんの周りは
夕闇空も汚いドブ川も風に乗せて哀感漂い
泣いてしまうくらい
とってもとってもとってもとっても
美しいんだ
嗚呼〜〜 嗚呼〜〜
鈴虫の声は聞こえなくなった
枯れススキは
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と囁いた
そうか 人が怖がっているものは
根も葉もない枯れススキのお爺さんと同じだ
僕にとっての1番の恐怖
それは死が終わりとは言い切れないこと
でもお爺さんが死ぬのは悲しい
恐怖が死ぬのは悲しい？
あぁ そうか
死ぬのは如何なる場合も悲しいんだ
枯れススキのお爺さん
僕に道徳の人の形の心をありがとう
僕という形が
確かになってくのを身に染みて感じるよ
安らかに枯れたお爺さん
諸行無常だね 心が空っぽさ
「お爺さんお婆さん 今日はあなた方の命日という
記念日だね おめでとう」
鬱屈たる毎日で 空虚な幸福にずっと憧れてた
だけど だけど だけど だけど
幸せ過ぎて 心が苦しいよ
「この幸せ者め！」
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