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足跡
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作詞 かにll |
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「もう12月だから街中は イルミネーションで賑やかだね」
去年は君にそう話したけど 今年は独り言になってしまったよ
あの日離れた右手を 今ポケットから取り出して
丸めては冷たい息を吹きかける
好きなのに 一緒に隣を歩けなくて
「大丈夫」の言葉も もう聴けなくなってしまった
君が作った小さな足跡に ふわっと雪が降ってきて
時間が経てばまた元通りになるから そうなる前に
今度は僕が足跡を そっと重ね合わせて
君との寂しさを少しだけ 紛らわせているんだ
うっすら積もった雪の上に立つ 僕は君の背中を見てるだけ
色んな季節を過ごしてきて それでも祈りは届かなくて
一年後 また雪が降るみたいに
「大丈夫」の言葉を もう一度聴かせてほしい
上に見える誓いの夜空は 雪が反射して明るい
虚しく輝くその光を辿っても 君はいなくて
うつむいた視線の先に 作られた足跡は
君じゃない誰かのものに 移り変わってしまったんだ
あの時の思い出を 吐息に吹き込んで
君の口からこぼれた「さよなら」が 雪の結晶に包まれて
地面に落ちて 一瞬にして溶けてゆく
君が作った小さな足跡に ふわっと雪が降ってきて
時間が経てばまた元通りになるから そうなる前に
今度は僕が足跡を そっと重ね合わせて
君との寂しさを少しだけ紛らわせているんだ
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