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ムナシカナシ
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作詞 kaminote |
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季節が洗い流した景色 知らない内に片付いた部屋
風に吹かれて気づくんだ 「こんな厚着じゃもう暑いよな」
友達とよく遊んだこの部屋も 僕だけを閉じ込めちゃった
風を感じるこの体が まだあって嬉しかった
眠りにつく時間になにしてる 僕は眠らないように頑張ってる
時計の音が止まないように 心臓の音が止まないように
血の中を流れる赤血球 何を求めて設計中
なぜ僕の体にいるの 教えてくれよ
あぁ 時が経って語り尽くした世界の分
あぁ 虚しい悲しいよ 聞かせてよ
○いつか僕と出会って しっかり手を繋いで
世界を歩けるだろうとまだ願っているよ
だけど僕はここにいて 繋ぐだけの手をなくて
世界を愛せるはずないよ だって僕なんだもん
窓から見える景色は 忙しそうに廻ってた 僕を騙すように廻ってた
遠くから聞こえる 叫び声が僕の耳に届くけど そんなものどうでもいいんだよ
灰色コンクリートの街を 虚しく見つめるだけの僕は
人を愛することを忘れ 人を憎むことも忘れ
十年後を恐れて 二十年後なんて来ないと思って
ただ瞼を塞いでいるんだ
あぁ 時が経って語り明かした世界の表面を
あぁ 虚しい悲しみで覆いつくしたよ
ここから見える景色なんて 世界の一部なのに
こんだけの景色だけで満足している自分がいる
ここから見える景色なんて 世界の一部なのに
こんだけで世界を評価している自分がいる
自分の世界を小さくした それも世界のせいにした
○いつか僕と出会って しっかり手を繋いで
世界を歩けるだろうとまだ願っているよ
だけど僕はここにいて 繋ぐだけの手をなくて
世界を愛せるはずないよ だって僕なんだもんって
○思ってる僕がいるだけ世界は暗くなって
「ねぇ 聴こえるでしょう? 僕の声」って
叫んでる僕はここにいて 繋ぐだけの手もここにあって
世界はなんで無情に廻っているの?
問いかけるだけ無駄なのに 問わなきゃ自分が悪者みたいで
季節が洗い流した景色 知らない内に片付いた部屋
風に吹かれて気づくんだ 「こんな薄着じゃもう寒いよな」
多分 知らない内に僕は変わっていて 知らない人とも話していて
こんな唄も知らない内に クローゼットの奥に眠っているだろう
そう願っている
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