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気球
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作詞 kaminote |
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古臭いフォークソング垂れ流しながら
一機の萎びた気球が大地に影を落とした
強い風に目を閉じたら
そこは知らぬ桃源郷
そんなだったら良いのになぁ
潰れそうなほどに悲しみに満ちている
大人の国を眼下に世界を掌握した気分
ここから見下ろせば
黒い景色も悪くない
チカチカと瞬く光に想いを巡らせ
スターマインとでも言おうか
口笛吹いて キスをして
それでいい世界
植物も動物も無機物もその他諸々も
原子になって生まれ変わってしまえるように
気球の音だけがここにあって
心は空っぽだった
償いは無い 後悔はある ただそれだけ
潰れてしまった国を見降ろして
大人がどれだけ無茶をしたか理解した
ここから見下ろせば
見上げるのが怖くなる
チカチカと瞬く光に誘われて
この世に別れを告げるだろう
口笛吹いて キスをして
それで楽になれるなら
最高なのに
風は強い そして寒い
世界はずっと新天地
限りない青と 噛み合わない歯車
気球はもうすぐ燃料切れさ
何処で降りよう 何処に降りよう
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