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センチメンタルセッペン
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作詞 フビアルビ |
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僕らが空を見上げるたびに
心は蒸発してるらしい
喜怒哀楽すべての気持ち
最後は雲へと変わるらしい
その日は笑っちゃうくらい寒くて
僕らは笑っちゃうくらい子供で
「雪が降る」って予報士が言った
窓の外を見やれば一面
白で埋まった街の景色が
広がってるんだと思ってた
淡雪は積もりはしないらしくて
僕らの足元は濡れるばかりで
さよなら 凍って降った喜びよ
何もかも覆い尽くして欲しかった
さよなら 凍って降った怒りよ
何もかも押し潰して欲しかった
その日は僕ら途方に暮れて
傘を持つ手の冷たさにさえ
耐えきれずにただ小走りで
暖かい場所を探してた
「ごめんなさい」って僕らは言った
何のことかはもう分からない
傘を叩いた氷の粒は
いつかした指切りの記憶
黒く濡れてしまったアスファルト
泥のついた足で走り抜けた
さよなら 凍って降った哀しみよ
せめてまだ雨には変わらないでいて
さよなら 凍って降った楽しみよ
きっとまた形を失っていくの
淡雪が降ったその日の心も
いつの日か雪だるまに出来ればいい
さよなら 凍って降った感情よ
街に飲まれたセンチメンタルセッペン
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