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旅立ちとシュレッダー
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作詞 フビアルビ |
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僕らもこの時を迎えた
今さら何も話せやしない
我慢してきた痛みがそっと
むず痒さに変わっていった
そんな気がした
気がしただけかも
桜はまだ満開じゃなくて
でも少しだけ花を付けてた
何か言おうと深呼吸したら
胸がきゅっと冷えてしまった
これまでの日々
覚えてられるかな
言えなかった「さよなら」は
シュレッダーにかけておくよ
言わなかった「ごめんね」は
春風が飛ばしてくれる
あの頃どんな顔をして
笑いあっていたんだっけ
君の声もあいつの声も
急に遠くにいってしまった
これからの日々
重なりはしないけど
言わなかった「寂しい」は
ハンマーで砕いておくよ
言えなかった愛の告白も
明日消化しておくから
春の匂いに誤魔化されて
旅立ちも悪くない、なんてしたり顔
口にした「おめでとう」が
案外馴染んだりして
今だから「ありがとう」と
言えるのかも それでもいい
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