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秋桜
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作詞 香椎喜雨 |
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駅前のアスファルト駆ける僕は
どこか心ふらついて
君と出会った桜の木へと歩みを進めている
時間通りに君はいて 秋風が髪をなびかせている
空が高いと君は笑って 天を掴もうと右手を掲げあげる
うろこのような雲が青い空に包み込まれている
道端に咲いた秋桜は美しく、たおやかに輝いて
隣にいる 太陽に照らされた君と重なって
戸惑った僕は 目を反らして 咳払いをした
川沿いの土手を歩いている僕ら
季節はすっかり秋めいて
夏祭りで見た花火は思い出へと変わっていく
時間は刻々と進む 変わらない日々を繋いでいる
それでいいのか、僕は思って 天を掴もうと自問自答する
すじのような雲がオレンジ色染め上げられている
道端に咲いた秋桜は美しく、たおやかな薄紅で
隣にいる 夕焼けに照らされた君と目が合って
微笑んだ姿 愛染感じ 堰が切れた
告げる言葉 涼しげな秋風 僕らを包む
傍らに咲いた秋桜、美しく、たおやかな薄紅で
燦然として 輝く星よりもそれはきれいで
抱きしめた僕は 宇宙に触れた そんな気がした
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