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鉱山頌詩
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作詞 プララヤ |
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自壊する程に朽ちた家々
鉄骨も歪み切った工場
人工化した儘の鉱床
その地は抱く
文明に流れ込まれたのか
人々が享受した跡を認め得る
後背地ではなかった事を
歴史は伝えている
その地は語らぬ
苦痛と共に伝えられている事は
文明が人々に先んじた事
更に進みたい者は離れて行き
重苦しい静寂は残された
彼等は何処に消えたのか
日々を支えた者や
永久を夢見た者よ
彼等は何処に向かったのか
諦めて終った者や
苦しみ抜いた者よ
無に帰した坑道をも照らす
存在の科学は招かれた
情熱と欲望との何れの結果か
美を見出す者が絶えぬ
その地は在る
ダムであった湿地
森林を踊らす吹雪
全く清冽なる河川
黙々と生えるヘビノネゴザよ
季節の回転を楽しんでいるのか
その地は嘆かぬ
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