|
|
|
街灯
|
作詞 まいまい |
|
何かを待つような月明かり
夜は静かに時間を遅らせてゆく。
寝静まった町並み
ひっそりと佇む街灯の明かりは
まるで暗示するかのように心を覚り始める。
いつか口にする事であろうか
ここが最後の砦となる場所。
ざわめきと言う喧騒は
夜に追い詰められて行くように姿を隠す。
生きる術などという曖昧な吹き溜まりは
暮れながらいつかは色を染めてゆく
ぼんやりと見つめる街灯の明かりは
一人と独りの狭間をうっすら照らし出す。
溜め息混じりの吐息へ滲んでいくようで
濁った煙に包まれながら
取り巻いてゆく。
行方を遮る街灯
夜道を照らす月明かりだけが
夜の合間を緩やかに彩ってゆく
後方の彼方から聞こえてくる声は
通り抜けてぼんやりとした景色を映し出す。
何かを待つような月明かり
夜は静かに朝を待つ
待ち人を残したまま。
|
|
|