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ピアノ
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作詞 薫摩 |
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君はいつもひとりで
あの部屋へ向かう
僕はいつもの教室で
密かに待ってるんだ
何気ない仕草
細い指先を見ずにはいられない
君の弾くピアノの
題名のない旋律が綺麗で
空はまだ青い 君との別れを
名残惜しむような立春
桜の花は今年も
全てを再生するように
咲き誇る姿は
この胸の中を曇らせる
春の始まりは残酷で
君のピアノはいつだって綺麗だ
今は悲しい 目の前の春に
さよなら告げるよ さあ
君の弾くピアノが
空に放たれていくように
僕の心ごと 連れ去っておくれよ
何処か知らない場所へ
君が弾くピアノが
なんて曲だったかなんてもう
知る由も無いよ さあ行こう
君が弾くピアノが
ただ美しく儚く消える
桜のようだなんてもう
言うこともないだろう さあ行こう
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