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僕の望まない世界
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作詞 癖毛猫 |
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君に伝えていた気持ちが
君が笑っていた日々が
街の雑踏に汚れているのを見た時
誰かの足元で潰れているのを見た時
“嗚呼、やっぱりこんなもんだったんだ”なんて
またスタートに戻るのです
僕が《宝物》と
抱いて眠った想いは
君が《愛情》と
贈ってくれた思いは
使い古された中古品よりも
醜く脆く壊れた《何か》に
すぎなくて
君の中に望んでいた赤
僕が見ていた表情は
いつの間にか
僕の嫌いな望まない青
僕が見たことのない仮面に
代わっていたのは
いつだったのでしょうか
僕が歌っていたあの歌が
僕が紡ぎ出した記憶が
君に届いていないことを知った日
君が望んでいないことを感じた日
“嗚呼、やっぱり求められていないんだ”なんて
また次に逃げ込むのです
僕が《現実》と
覗いていた日々も
君が《理想》と
求めていた日々も
幕の裏には埃がたまるように
淡く儚く綺麗な《上辺》に
すぎなくて
さっきまで見ていた風景は
あんなに綺麗だったのに
ほんの少し目を凝らしたら
黒い海が見えてしまったように
気分の悪い物になってしまったよ
君の中に望んでいた愛
僕が見ていた笑顔は
いつの間にか
僕の嫌いな望まない嘘
僕の見たことのない泣き顔に
変わってしまったのは
いつだったのでしょうか
君の嫌いな望まない未来
僕の見覚えのあるあの世界が
訪れてしまったのは
何故だったのでしょうか
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