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消えた物語理論
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作詞 鈴雨 |
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空白時間がどうやら大きかったようで
僕は色々忘れてしまったようだ
僕の前で雫を落としているのは一体誰なの?
でも何故か締め付けられる
『泣かないで』
そう言ったら彼女は余計に雫を落としてしまう。
どうしたら良いのだろう。
わからないよ。
時間は経ったけど僕は全く思い出せない。
僕の前で雫を落とした彼女は
僕の前で笑いかける。
ねえぼくは大切な事を忘れたの?
『早く思い出して』
彼女のふと呟いた言葉を聞いてしまった
気温10℃の夜。
どうやら大切な事を忘れたようだ。
僕が忘れても彼女は側に居てくれた。
側で泣きそうな顔で笑ってくれた。
だからね?今日から嘘をつくよ。
彼女を、笑わせる嘘を。
ごめんね。
『思い出したよ。ごめんね』
そう彼女の名を呼べば彼女は泣きながら笑ってくれた。
いつもの表情と全く違う顔で。
これで良いかはわからない。
けど彼女の為に僕は今日も嘘をつくよ。
ごめんね。
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