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三月の雪
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作詞 mura |
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新しい季節を待ちわびる人の群れ
僕一人だけ取り残されたような気がした
冷たい夜風に懐かしさを覚えて
締め直したマフラーに温もりを見出す
愛をうたう勇気も持てなくて
僕はまだ答えを探している
三月の雪 舞い降りてきて
あなたのいない春を拒むみたいに
共に過ごした日々 色褪せぬように
胸の奥にそっとしまい込む
三月の雪 落ちては消えて
恋の儚さを諭すように
「もうお別れだね」ってあなたの声
聞こえた気がした
公園のベンチで描いてた未来図を
暗闇の中 探してみても 見つからなくて
暦の上ではもうとっくに春だと
強がった分 なおさらに寒さが身にしみる
傷つけ合うことも証だと
今やっとこうして気づけたのに…
さんざめく街 通り抜けると
からっぽの隣に胸が軋んだ
そう 名残惜しくも時はゆっくり
いつもの方へと流れてく
気まぐれな空 見上げる度に
色んな表情が映し出されて
あぁ 言いたかったひとつの言葉
今頃見つけた
三月の雪 降り続いてよ
あの頃の二人でいられるように
寄り添い合った夜 あたため合ったね
今でもはっきりと覚えてる
三月の雪 降り止んでいく
夢の終わりを告げるみたいに
次の冬にはまた違う雪が
降り積もるのかな
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