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春を待っていた
作詞 Nino ♪
あの頃の私は 春を待っていた
外し方を知らない 鎖を引き連れていた
雪解けに気づかず 凍えるような寒さの中
鍵をかけた部屋で 確かに春を待っていた

あの頃の私は 途方に暮れていた
想いの刃を ただただ自分に向けた
記憶の片隅 忘れぬように手を伸ばした
確かな痛みは 今となっては感じない

赤く染まる手首に
夕焼けが重なった
床に落ちたカミソリ
涙さえ出てきてはくれない

誰か助けてくれよ 手を伸ばしてくれよ
寂しくて潰れそうだよ
現在と名付けられた 限られた時間の中
1人足掻く僕がいた

闇が光を包み込んでゆく
昨日は意味をなくしていく
闇が光を包み込んでゆく
明日も意味をなくしていく

怖いものなど何もない
そう言えたら楽だったのに
また

赤く染まる手首と
夕焼けを重ねて
幼い頃の自分は
今何を思っているのだろう

誰か助けてくれよ 手を伸ばしてくれよ
寂しくて潰れそうだよ 今夜も

いっそ忘れてしまおう 全て忘れてしまおう
そうすれば笑えるのかな
向き合うつもりもない 腐った現実が押し寄せ
1人足掻く僕を嗤う
現在と名付けられた限られた時間の中
今日もまた 泳いでく

これからの私も 春を待っている
外し方を知らない 鎖を引き連れていく
雪解けに気づかず 凍えるような寒さの中
鍵をかけた部屋で 確かに春を待っている

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 春を待っていた
公開日 2015/12/14
ジャンル ロック
カテゴリ 社会問題
コメント 生きていれば孤独という雪が降る。しかし、時にはその孤独は自分が理解できないほど降り積もり、逃げ出したくなる時もある。そして、その雪が溶けきる春を待つ。
自分の過去と想像を織り交ぜながら描きました。
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