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別れと呼んで
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作詞 小雨ねむ |
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誰かが別れの歌を歌うとき
きっと失望なんかより希望を詠う
別れは悲しいことじゃないと
別れは新たな出会いだと
きっとそれは間違いじゃない
出会いがあれば別れがあり
別れた分だけ誰かと出会う
僕らそうやってできているんだ
でもそれをどれだけ歌われたって
そんなのわかりたくないよ
泣いて 泣いて 泣きじゃくって
笑顔なんて作れない僕らは
声になんてならない言葉で
さよならだけを告げるんだ
泣いて 泣いて 泣き崩れて
滲んだ君を見据えて
下手くそに手を振るんだ
それを希望となんて 呼べはしないよ
誰かが別れの歌を歌うとき
きっと過去なんかより未来を詠う
別れを喪失にしないために
前に進む糧にするために
明日との出会いは今日との別れ
始まりがあれば終わりがあり
終わりがあるから始まりがある
僕らそうやって生きているんだ
でもそれをどれだけ歌われたって
そんなのわかりたくないよ
泣いて 泣いて 泣きじゃくって
綺麗になんて終われない僕らは
思いと声を拙く繋いで
最後の言葉にするんだ
泣いて 泣いて 泣き崩れて
消えかけの君の背中へ
夕日まで手を降るんだ
それを未来となんて 呼べはしないよ
二人で撮った写真 一つになった影
これから先 四季は巡って
一緒に過ごした季節も
いつかは忘れてしまうのかな
それが何より 悲しくて
伝えたいのに うまく言葉にできなくて
せめて笑顔で 別れたくて
泣きながら
無理に笑って 笑えなくって
泣いて 泣いて 泣きじゃくって
一体どれだけ時間が経ったろう
涙が枯れないのはきっと
僕が弱いからじゃない
泣いて 泣いて 泣き崩れて
希望の未来へ向かう君へ
どこまでも手を振るんだ
それを忘れないよう 別れと名付けて
飾らずに別れと 呼んでくれないか
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