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霞む
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作詞 小雨ねむ |
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保育園の友達の名前
何をして遊んだか
迎えに来てくれた兄の
おんぶの背の大きさや熱
上か下かで喧嘩した
二段ベッドの寝心地
運動会のお弁当の味
少し焦げた卵焼き
優しかったおじいちゃんの声
初恋のあの子の笑顔
卒業式の後できる空洞
その感情の行き場も
少しずつ大切なものが記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように
忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ
君と初めて交わした言葉
あの日着ていた服
二人で見た星の数
触れた唇の感触
つないだ手の温度
その握る強さとか
君の家への道のり
街灯の数
最後になった君の言葉
去年祝った誕生日
僕自身だったはずの時間
あの日の自分は今どこに
少しずつ大切な人が記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように
忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ
僕らはすべてを持って 明日にはいけない
失くして行くんだ 戻らないものなのに
少しずつ大切なものが記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように
忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ
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