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遺書
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作詞 小雨ねむ |
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遺書を書くためにペンをとって
いつの間にか日は沈んでいた
未だ真っ白の紙を前にして
吊るされたロープが見下す
書きたいことが無いのか多すぎるのか
どちらにせよ書けないことは確か
得られなかったのか失ったのか
どちらにせよ欠けてることは確か
こんな時にまで底には
何もできない自分がいるんだ
もし生きることを諦めきれていたなら
死にたいだなんて言わなかった
望んだってこれは望みじゃない
失って失望した成れの果て
生きろなんて他人は言うけど
そうできるならそうしたかった
自分で進んだ逃げ道じゃない
この道を選ぶ他なかったんだ
無理やり書きなぐってみても
思い出も別れの言葉も出てこない
綴られるのは後悔ばかり
幸せを望むから悔いるのか
何十万文字書いても
欠けてる部分は埋まらない
何十枚と重ねても
命と等価にはならない
こんな言葉一つ残して
死んでいくのか
もし生きることを諦めきれていたなら
死にたいだなんて言わなかった
望んだってこれは望みじゃない
失って失望した成れの果て
生きろなんて他人は言うけど
そうできるならそうしたかった
自分で進んだ逃げ道じゃない
この道を選ぶ他なかったんだ
思い残すことはいくつもあるが
その思いはここには残らない
言葉にすると欠けていくから
心を置いていくことはできない
もし生きることを諦めきれていたなら
死にたいだなんて言わなかった
望んだってこれは望みじゃない
失って失望した成れの果て
生きろなんて他人は言うけど
そうできるならそうしたかった
自分で進んだ逃げ道じゃない
最期くらい自分で選びたい
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