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わら人形
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作詞 小雨ねむ |
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わらを束ねて作られた人形
復讐の目定まらないピント
丑三つ時虫も集い
ホコリのよう心の縁につもり
子供の悪意の集まる場所
好きも嫌いも隠さぬ顔
画鋲入りの弁当
優劣といじめと自己嫌悪
無邪気な刃物を突きつけられて
陰で身体を通り抜けて傷ついた
心の傷にカサブタはできない
血の代わりに涙を流すしかない
誰かを思いやれる優しい子なのに
呪いに頼るほど追い詰められて
弱々しく震える手で
わらを編んで僕を作る
痛みを刺して呪って
どれだけ釘を胴に刺されても
痛いのは僕じゃなくて
呪われた相手でもなくて
金槌を振るうたびに
涙を流す君の
抱える心の痛みは
どれほどのものだろうか
わらを束ねて作られた人形
復讐の目定まらないピント
丑三つ時虫も集い
ホコリのよう心の縁につもり
月明かりを濁らす森の中
夜へと鳴いてる鳶と鷹
先のない暗闇膨らむ懐疑
恨み戸惑い複雑怪奇
汗ばんだ手を握りしめて
金槌を振りかぶってあてがった
木々に打ち付ける鈍い音は
どこか重苦しく息が詰まる
誰かを思いやれる優しい子なのに
自分の心は思いやれず
悲痛を叫ぶ音に変え
わらで編んだ僕を打つ
苦しみを刺して呪って
どれだけ釘で胴が崩れても
苦しいのは僕じゃなくて
呪われた相手でもなくて
金槌を振るうたびに
涙を流す君の
抱える心の苦しみは
どれほどのものだろうか
きれいな手が汚れていく
その目が助けを求めている
手のひらから伝わる苦痛
どうしてそんなに泣いているの
もう他人を呪うのはやめなよ
もう自分を呪うのはやめなよ
誰かを呪うために生まれた
わら人形の僕とは違うんだから
痛みを刺して呪って
どれだけ釘を胴に刺されても
痛いのは僕じゃなくて
呪われた相手でもなくて
金槌を振るうたびに
涙を流す君の
抱える心の呪いを
解いてあげられたらいいのに
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