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夜空の夢旅
作詞 吟花
月が錆びる音を聞いた


埋もれるような草花に囲まれて
指先に触れるは冷えて湿った地の欠片


頬を凪ぐ夜風は凍える肌には生温い
見届けるは頭上を覆う紺色の空
足下に絡む蔦の鎖
眩暈を誘うほどに遠い、夜の月


現実を嘲笑うかのように瞬く星屑の海は
手を伸ばせば届きそうで
拳を握れば掴めそうで
ただ宙を彷徨うしかない指先を更に凍えさせた


不意に夜空を遮るように
視界が霞んだ
嗚呼、泣いているのか、と
気付けば留めどなく溢れ出る瞳の雫に
伸ばしたままの腕の先で、指先が震えた


純粋すぎるほどに澄み切った黒の空へ
呑み込まれそうな錯覚を覚えたまま
僕は花に覆われて葬られるように
静かに瞼を伏せた


ああ 僕の世界の総て



「おやすみなさい」

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 夜空の夢旅
公開日 2007/06/20
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 初投稿のやつと少し似てるかも。
夜の空は心を静めてくれると思う。
吟花さんの情報













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