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桃栗Autumn柿Rain
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作詞 間欠泉 |
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いつもより長く降った夏の雨
既に幕を閉じていた
桃が街から姿を消すときは
秋の風を感じていた
雨が降っている
秋霖というには遅かろう
桃栗三年柿八年
柚子は九年でなり盛る
梅は酸いとて十三年そりゃ
人間誰しも夏おわる
思い出す 強く降った春の雨
菜種梅雨を描いていた
栗が街から姿を消すときは
秋の空を眺めていた
雨が止んでいく
衣被ぎはもう遅かろう
桃栗三年柿八年
枇杷は九年でなりかかる
梨の馬鹿めは十八年
大器晩成なオータム
いつもより早く降った秋の雨
枯れ葉雨を浴びていた
柿が街まで積まれてきたときは
冬の風が奮えていた
雨は止んでいる
冬というには早かろう
陽が出てきている
秋風がたつには早かろう
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