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中央海浜公園
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作詞 能面 |
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人に倣って海を目指した
ひとりで埠頭までずっと歩いた
インターチェンジで道は途切れた
潮の香りが喉に絡みついた
公園でちょっとひと休み
少年野球の試合見ていた
ゴロを逸らした弾みに一人帰った
監督のような人がゲキを飛ばした
等しく同じ
人の形を
ひとりひとり持った
僕たちは偏に 生まれて消える
詩人よ僕を喩えないで
詩人よ人生を喩えないで
詩人よ僕を喩えないで
詩人よ人生を喩えないで
僕はまだ何も知りたくない
ベーカリーに寄ってパンを買った
ぼろい停留所で胃に押し込んだ
浮かんで出た言葉を缶コーヒーで
錠剤のように飲み下した
本当は違う筈の
人の形を
ひとりひとり持った
僕たちは偏に 生まれて消える
詩人よ海を喩えないで
詩人よ人間を喩えないで
詩人よ海を喩えないで
詩人よ人間を喩えないで
僕はまだ何処へも行きたくない
詩人よ空を喩えないで
詩人よ人生を喩えないで
詩人よこの夜を喩えないで
詩人よこの僕を喩えないで
僕はまだ何も夢見たくない
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