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バラバラ
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作詞 しょー |
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赤と黒のじゅうたんを転がり
トランプを配る 顔が膝にある貴婦人
オシャレなブローチをぼくに捧ぐ
それは毒
サイコロで出た目の数だけ人は死に
コインについたアカノリを舐める傀儡子
礼服の人形をぼくに捧ぐ
それも毒
真っ赤な薔薇が赤いのは
情熱だとか愛だとか
笑わせるぜ ペテン師のタンゴ
バラバラにうまれたぼくらの胸に
それぞれの不自然な花が咲く
なにが異常でなにが正常だろう
うまれついた事柄を捨てて
舞う夜よ
一錠の青酸カリをめぐり
大事な孫をチップにする老人
スペードに殺された先端恐怖症の処女
血のついたクイーンをぼくに渡す
それは愛
痛みがぼくらを救うなら
宗教だとか人種だとか
醜いステップのペテン師のタンゴ
バラバラにうまれたぼくらの愛を
だれがものさしで測れるだろう
町中の正常は異常のままで
少しずつぼくらを蝕むだろう
それでもまだ踊れる
さあ、踊ろうよ
さあ、後ろを振り向けば
非日常に殺される
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