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刻印
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作詞 kobako3104 |
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ぼくらの街に 哀しみの降る
雨粒みたい 手を添えて
過ぎ去りしもの その誘惑が
咳を吐かせる くり返し
はばたく鳥は 罪を背負って
かすみのなかへ 消えていく
もしも言葉の 食い違いなら
あらがいもせず 眠るのに
踊る季節は 華やかにして
束の間の夢 身にまとう
胸に手を当て 確かめながら
ぼくはきみへと 募らせる
どこへ行くとも 知れない旅さ
吹かれてはなお 風吹かれ
逆転をする 天地をよそに
愛し合うのか その群れは
従うものを 持たないきみが
懺悔だなんて 笑わせる
抱え込んだら 病む以外ない
沈んだ熱に 狂いそう
最果ての地へ この足だけで
向かう無謀に 悔いはなく
むしろトキメキ 憶えるほどさ
ぼくはひとりだ たったいま
美しいとき 美しいもの
秘めごとがああ 増えていく
手綱のように この首しめる
ぼくら制する 独裁者
ふくらんでいく また哀しみが
街の彩り はいでいく
あらわになった 実像を見て
ため息ついた きみだけが
遠い音色に 耳を澄まして
境界線に 触れたなら
この終わりゆく 世界の様を
ぼくはツバ吐き 叫ぶのみ
またたくさんの 小さな嘘が
ヒトの形を なしていく
さまよえるその 魂さえも
封じ込もうと 励むけど
ほら高く飛べ まっすぐに飛べ
夢は待たない 誰ひとり
追いかけるのも 追いすがるのも
もう遅いんだ 遅いんだ
そうさぼくらの 街に降るのは
哀しみだけさ 真っ白な
えぐり出されて 消えない痛み
柔らかな肌 刻印を
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