|
|
|
まだどこかにいる世界の死にたがりへ
|
作詞 雪野 |
|
あの人が意識を失った 不幸はいつだって突然だ
「当たり前のことが幸せだった」だなんて
いつか必ず死ぬ私達はわかっているくせして
覚悟なんてどれだけ時間があったって足りないんだ
悲しいと涙が出るのは心がまだ抗っているからだ
初めて人を看取った時 あまりの無力さに泣けなかった
まるで私の心まで連れていかれたかのように
せめて壊れてしまわないようにと 私はなぜか笑った
まだどこかにいる私の死にたがりへ
その命をもってして呪(まじな)いをかけた
あの人に感謝こそするが礼は言わない
だったらもっと生きていてほしかった
今日も人身事故があった 不幸はいつだって突然だ
「幸せなのが当たり前のことではない」なんて
必死に生きている私達は知りすぎてしまったから
覚悟なんてある日突然簡単にできてしまうんだ
悲しいと涙が出るのは心がまだ抗っているからだ
その人が踏み出した時 一体どんな顔をしていただろう
まるで私の心まで道連れにされたかのようだ
せめて壊れてしまわないようにと 私は無理に笑った
まだどこかにいる世界の死にたがりへ
その命をもってして呪(のろ)いをかけた
その人に思いは馳せるが深追いはしない
だったらもっと抗って生きてやる
耐えられなければ同じだったかもしれない
私などの命が対等だとは思わないが それでも
あの人の分まで その人が抗えなかった分まで
私は泣きながらでも生きよう
まだどこかにいる私の死にたがりへ
その命をもってして呪(まじな)いをかけた
あの人に感謝こそするが礼は言わない
だったらもっと生きていてほしかった
まだどこかにいる世界の死にたがりへ
その命をもってして呪(のろ)いをかけた
その人に思いは馳せるが深追いはしない
だったらもっと抗って生きてやる
|
|
|