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慟哭
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作詞 千羽 |
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明けない夜はないと 誰かが呟いた
消えない罪はないと 誰かが言った
明けない夜はあると 私は信じた
消えない罪はあると 私は知っていた
振り返れば そこは茨の道だ
立ちどまれば 骸の山の上
振り返れば 罪に飲まれる
立ちどまれば 二度と歩けないから
立ち止まることは 振り返ることは
許されないのに 振り返って捕まって
明けない夜はないと 言っていた誰かは
明けない夜はあると 言った誰かに消された
消えない罪はないと 信じていた誰かは
消えない罪はあると 知ってしまっていた
振り返れば そこからは逃げられない
癒えない傷はないと 誰かが言っていた
幸せにならない人はいないと 誰かが語っていた
癒えない傷はあると 私はわかっていた
幸せにならない人はいると 私にはわかっていた
痛みで歩みを止めることは うずくまる事は
許されないけど 歩みを止めてうずくまって
癒えない傷はないと 言っていた誰かが
癒えない傷はあると 感じてしまった時
幸せにならない人はいないと 語っていた誰かに
幸せにならない人はいると 教えた誰か
見ろ 世界は残酷だ
手にしたものは 包帯でもガーゼでもない
手に入れたものは 人を殺める武器だ
認識したのは 怪我人でも病人でもない
認識できたのは 私の邪魔をする敵だけだ
見ろ 世界は腐っている
理解出来たのは 理想などない社会で
感じれたのは 腐った人間の心
触れられたのは 行く手を阻む壁で
この目で見れたのは 見向きもしない人間風情
たかが人間風情で 何をしている
この世界を腐らせた下等生物
そう言いたくても 私も下等な生物のひとりだ
立ち止まるな 二度と歩けなくなるから
立ち止まるなら 足を切り捨てろ
振り返るな 振り返ればそこは茨の道だ
振り返るのなら 過去を見つめるな
立ち止まって振り返るな
二度と歩けなくなるから
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