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ふゆのうた
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作詞 悲喜仔 |
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家のドア、鍵掛けて
重いリュック、肩に掛けて
鋭い空気が肌を刺す
吐いた息は霧になって
見上げた雲と合流する
灰色の空 白い風 紅くなった指先・・・
缶コーヒーでも買っていこうか。
もう一度雲を浮かばせながら、
しばらく会わない君、ふと想う
今頃どうしているだろう?
無意識に『ごめん』って呟いていた
・・・何を謝ったんだろう?
励ませなくてごめん、
笑い合えなくてごめん、
喧嘩も出来なくてごめん・・・多分、その全部かな。
ゆっくり深呼吸した
肺にきれいなものが入る
『負けてられない』
靴紐固く結んで
『君にも』
リュック背負い直して
『誰にも』
背筋伸ばして
『何より』
真っ直ぐ前を見て
『自分に・・・』
ゆっくり、歩き出す。
いつもの、冬の朝――
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