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のら猫
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作詞 悲喜仔 |
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思うまま飛び跳ねたり 転げ回るには
息苦しい首輪や 繋ぎ止めるリィドなど
恐らく邪魔になりませウ
「憧れない」は嘘だけど
発ツ鳥跡ヲ濁サズ 後始末もろくに出来ない奴が
自由が欲しいダ惜しいダと 一人前の口を利く
背中の蚤は取れたのかい?
まだなら籠にお戻り
不器用なんだよ 御免あそばせ
コビを売るのもこッ恥ずかしいさ
たとい一生撫でられなくとも
後悔しない 笑うよ
震える梢に雀が告げる、今朝も寒いと
されど変わらず歩くよ 気ままな所へと
あのひとにお遭い出来ましたらば
それはまた幸運だこと
風を切って雪虫掴んだ あんたのやうに飛びたいよ
少しでも近づきたいのさ 青いお空がご主人様
背に差す日差しの温もりは
誰より大きい掌
不細工なんだよ 御免あそばせ
由緒正しい雑種で御座んす
たとい誰かに愛でられなくとも
限りなく跳んで 笑うよ
たとい一生愛でられなくとも
たとい寂しさは消えなくとも
小さい胸に 受け入れるよ
後悔しない 笑うよ
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