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さよならサンドリオン
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作詞 悲喜仔 |
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“いつの日にか王子様が”
嗚呼ゝ飽きた 聞き飽きた 痛んだレコードじゃあるまいし
空虚な幸い、儚い妄想 いつまでも頭上を舞う 舞う 舞う
「サンドリオンになりたくて 毎日毎日頑張ってるの
お屋敷も綺麗に磨いたし 今夜こそ魔法使いのおばあさんが来て
舞踏会に連れてってくれるわ!」
あゝ誰だ、この娘に 欠けた情報吹き込んだのは
『努力をすれば報われる』?カモが潜むよ、カモがいる(グワッ)
『諦めなければいつか幸せ』?カモが笑うよ、カモが鳴く(グワッ)
もうその辺で 許しておくれ ぶら下がった人参じゃなし
手を伸ばせども 飛び上がれども あざ笑うかごとく踊る 踊る
「おかしいわもう十一時なのに どうして未だここに居るの?
私はずっと頑張ったのよ 畑のかぼちゃも大きくなったわ
王子様と幸せになるのよ!」
あゝ誰だ、この娘に 軽薄なエール送ったのは
(間奏)
『宝くじ買えば●億当たる』?カモが潜むよ、カモがいる(グワッ)
『沢山買えばその分きっと』?チャンスは増えるよ、増えるけど(グェッ)
さよならさよならサンドリオン あんたは元々綺麗だったの
娘よ鏡を見て気付け ドレスを着たって肉まん顔さ
さよならさよなら『いつか』と『きっと』 もうあんたらには頼らない
挙句の果てに報われぬ それでも悔いが残らぬように
逢えるかわからぬ王子の為より テメエの為に綺麗になるのさ
かぼちゃは腐った 歩いて行きな どこぞ行き着く、お楽しみ
後姿をカモが笑う
「グワッ」
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